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2012年8月21日火曜日

「Simple」 米国発:“銀行代理店”で顧客のフロントに立ってサービスを提供


富士通総研のシニアコンサルタント 松原義明氏による2012/8/20付コラム「“ムカつかない銀行サービス”Simpleの開業 ~銀行代理店による機能特化型金融サービスの誕生~」では、米国で試験的に開業した“Simple”という「 “ムカつかない銀行サービス”をコンセプトとした新形態の銀行」を紹介しています。

「Simpleは、創業者の一人であるJoshua Reich氏が自分の預金を預けていた銀行で “ムカついた”体験をしたことから作られた銀行」であるようです。
米国の銀行は顧客に対して様々な手数料を徴収することが一般的(預金残高が最低金額を下回った場合に高額の手数料を徴収するetc)。
Joshua Reich氏の「預金残高が維持できずに高額の手数料を徴収された体験」がベースになっているとのこと。

Simpleは、「他行と比べて低い預金金利が設定されていますが、代わりにほぼ全てのサービスを手数料無料で利用」可能。また、「リアルな店舗を一切持たず、スマートフォンとVisaデビット一体型のキャッシュカードのみで利用」でき、「キャッシュカードは全米43,000あまりの提携ATMにおいて手数料無料で利用でき、また、提携ブランドであるVisaが使える店舗でも利用」が可能ということです。
スマートフォンの画面は、シンプルでわかりやすい操作性が追求されており、利用者は、いつ、どの費目に、どれだけの金額を使ったのかが一覧でわかり、デザインも洗練。

銀行免許は持っておらず、「顧客のフロントに立ってサービスを提供するいわば“銀行代理店”」という形態で行っているとのこと。預金は、パートナー銀行であるThe Bancorp BankとCBW Bankに入る。

「提供される商品は提携パートナーに依存する」代わりに、「他行と差別化できる領域である顧客接点に特化して顧客への価値訴求を図っている」。

「消費者の価値観が多様化し、一つの企業がその商品企画から開発、提供までを一貫して担うのが困難となる中、金融業界でも機能特化型のビジネスモデルが今後、受け入れられていくかも」とコメントされています。

記事に紹介されている参考リンク:
Simple: https://www.simple.com/

ロサンゼルスタイムズ記事 : http://articles.latimes.com/2010/jul/07/business/la-fi-bank-simple-20100627

Finovate ブログ記事 : http://finovate.com/2012/07/simple-begins-on-boarding-customers-loses-cto-alex-payne.html

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