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2012年11月30日金曜日

日本維新の会へ逆風か 党方針に混乱ぶりの露呈も

大前研一氏は政治の「第三極」の日本維新の会へ厳しい見方をしています。

大前氏は、日経BPでの連載・大前研一の「産業突然死」時代の人生論の記事(2012/11/27)「日本維新の会には失望、橋下徹氏は輝いていた原点に戻るべきだ」にて、「中身のない国政進出はやめて、大阪市長の橋下徹氏は原点である大阪に戻り、着手しかけた改革で成果を見せるべき」と主張をしています。
記事URL: http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20121127/331955/?ST=business&P=1

ポイントメモ
・そもそも、大阪で素晴らしい改革に着手していた橋下さんが国政進出をこれだけ急いだことに疑問
・国政進出を焦って石原さんと組むことになると、共通項は何なのかという批判を当然浴びる。維新の会としては、非常に攻撃されやすい状況
・今の橋下さんからは、自分が明確にこういうことをやっていきたい、大阪をピカピカにすることで日本をこう変えたい、といったビジョンが消えてしまっているように見える。目の前の選挙でいかに勝つかで頭がいっぱいのようだ
・国政復帰を目論む石原さんにも問題がある。中国との関係悪化に火をつけたのは、元を言えば石原さんだ。そんな人が国政に復帰して日本を指導するかのように振る舞うのは無責任きわまりない
・現在の日本にとって重要なのは経済問題と外交問題だが、この二人はそれらの問題について何も具体的な提案をしていない。つまり国政レベルでは「ノーアイデア」

WSJの記事(2012/11/30)「日本維新の会は大丈夫か」では、日本維新の会の混乱ぶりを露呈したを報じています。
記事URL: http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/15668/

WSJが報じている混乱ぶりが露呈したと見たのは下記の点。
・衆院選公約「骨太2013−2016」と政策実例を発表。エネルギー政策では「脱原発依存体制の構築」をうたった上で、政策実例の中に厳格な安全基準を設け発送電分離を進めることなどを明記、結果として「2030年代までに(原発は)フェードアウトする」との見通しを示したものの、核保有の持論はどうなるか聞かれた石原慎太郎代表は、「フェードアウトとはどういうことか」、「(消滅なら)それは違う。その公約は直させた。シミュレーションの中で淘汰を考えることだ」と返し、公約のフェードアウトの文言は「書き換えさせる」と述べたとのこと。WSJは、「公の場で、党首自らが主要政策に異を唱えたシーンを初めて見た」とコメントしています。
・エネルギー政策はもともと選挙戦の争点の1つだが、日本未来の党が旗揚げして以来、さらに注目されるテーマとなっている。橋下徹代表代行(大阪市長)は「30年代までの原発ゼロを目指す」と主張していたが、旧太陽との合流時の合意文書では「脱原発」の文言を外していた
・維新が第1党となった場合、誰が首相になるのかと問われ、石原氏は「平沼さん(平沼赳夫・国会議員団代表/元経済産業相)がいいと思う」と発言している。橋下氏は「石原首相」の擁立に言及。

【関連記事】
・2012/9/25 橋下氏の維新の会の経済政策 構造改革で日本経済復活なるかhttp://moneyneta.blogspot.jp/2012/09/blog-post_1730.html
・2012/9/25 「大阪維新の会 維新八策」の最終版の全文
http://moneyneta.blogspot.jp/2012/09/blog-post_25.html
・2012/11/16 自民党政権に交代したら金融緩和推進で円安・株高が見込まれる[武者リサーチ]
http://moneyneta.blogspot.jp/2012/11/blog-post_16.html
・2012/10/26 政治家もソーシャルメディアでの情報発信手段が重要な時代に 現在の総合トップは橋下徹氏(AMN調べ)
http://moneyneta.blogspot.jp/2012/10/amn.html
・2012/10/13 日本の財政の現状を知る 財務省の「日本財政関係資料」(平成24年度予算 補足資料)より
http://moneyneta.blogspot.jp/2012/10/24.html



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