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2015年9月22日火曜日

税理士業界の競争激化 懲戒処分も増加

2015/9/22付の日経「税理士懲戒、10年で3倍 脱税指南や名義貸し 背景に顧客奪い合い」では、脱税を指南したり、無資格者に税理士の名義を貸したりして、懲戒処分を受ける税理士や税理士法人が急増していると伝えています。

・国税庁によると、1998年の処分件数は1件だけだったが、その後は増え続け、14年度は59件と過去最多を更新。処分の内訳は税理士登録を抹消される「業務禁止」が13件、1年以内の「業務停止」が46件。横浜市の60代の男性税理士は「経営環境が厳しくなる中、顧問先の要求を断りきれず、脱税行為の相談に乗ったり、虚偽の税務書類の作成に加担したりする税理士が目立つ」と声をひそめる。
・「格安の決算申告」「月の顧問料は8千円から」などとうたう同業者のホームページ(HP)がズラリと並ぶ。
目立つのは顧問料の安さを強調し、乗り換えを誘う文句。ある税理士は「税理士業務に登録できる弁護士や公認会計士の参入も増え、都市部では顧客の奪い合いが年々激しくなる。これ以上安い顧問料ではとてもやっていけない」と嘆く。
・日本税理士会連合会の杉田宗久専務理事は「7万5千人の登録者からみれば処分はごく一部だが、件数が増えているのは事実。国税当局とも連携し、職業倫理研修や過去の非違事例の周知などを通じて指導を徹底したい」と話す。

<税理士の懲戒処分とは>
税理士法44条で(1)業務の禁止(2)2年以内の業務停止(3)戒告――の3種類が規定されている。顧問先に対する脱税の指南や虚偽の税務書類の作成、無資格者への名義貸しなどが処分の対象。懲戒処分を受けた税理士は官報に氏名、住所、事務所名などが公告されるほか、処分期間中は国税庁のホームページでも公表される。

*格安 決算申告での検索結果
○A事務所
丸投げ決算はなぜ40,000円(税抜)でできるのか!!
過去20年以上に渡る決算業務の中から培われたノウハウがここに結実し、
40,000円(税抜)で可能となりました。
通常の感覚ではできません。しかし、我々はきちんと利益を確保しながら提供できる体制を整えました。
では、どうしてそのようなことができるのでしょうか。
少しヒントをお話したいと思います。
(以下、略)

○B事務所
ピンポイントプラン 最短3日の納品実績
決算申告で必要な作業だけ依頼
決算書作成 30,000円
法人税申告書作成・提出 40,000円

トータルプラン  最短3日の納品実績
決算申告に必要な基本作業をまとめて依頼
決算書作成・法人税申告書作成・提出 60,000円

2015年9月21日月曜日

直販投信の比較と人気の秘訣は

投資信託というのは、個人投資家は証券会社や銀行を通じて購入するのが一般的です。

「直販投信」は、証券会社や銀行を通さず、直接、個人投資家が運用会社から投資信託を買うもので、近年、注目が集まっています。
それぞれ特徴があり、トップが全国を回り長期投資の意義を顧客に直接説明するなどしてファンを増やしています。
毎月定額などで、こつこつ積み立てていく資産形成世代の投資家層に人気があります。

ここで挙げる「直販投信」は、グローバル分散投資を行うセゾン投信以外は、日本株が投資対象です。
最も残高があるのはさわかみ投信ですが、近年はパフォーマンスはTOPIXといったベンチマークと比べて今ひとつという評判が多く、実際、過去1・3・5年での運用成績はカテゴリーベンチマークを下回っています。日本の直販投信の草分けで既存ファンは多く、残高はダントツトップです。

最近、伸びているのはひふみ投信(+ひふみプラス)で、堅調なパフォーマンスを出しています。過去1・3・5年で見てもシャープレシオが良いのが特徴でもあり、運用が上手いと言えます。ただ、ひふみ投信+ひふみプラスでの残高が800億円を超えてきているので、中小型株の運用に強みを持つひふみ投信は投資対象の売買のしやすさは残高が小さいほどやりやすいはずで、残高が大きくなってきてからのパフォーマンスがどうなっていくかが注目されます。


主な直販投信の特徴(2015/9/21放映「マネーの羅針盤」より、データも2015/9/21モーニングスターより現在のもの)

・さわかみ投信
日本で初めて直販投信を販売
http://www.sawakami.co.jp/

さわかみ投信
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=1999082402
純資産 280,811百万円
過去5年トータルリターン 13.99% カテゴリー順位 83位
シャープレシオ 0.83
信託報酬等(税込) 1.08%

長期投資はじめの一歩~先の長い若い投資家こそ有利!  この先5年のチャンスを生かす
澤上 篤人
廣済堂出版 (2015-10-30)
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・セゾン投信
手軽に国際分散投資
http://www.saison-am.co.jp/

セゾン バンガード・グローバルバランスF(セゾン投信の代表ファンド)
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2007031505
純資産 100,803百万円
過去5年トータルリターン 12.53% カテゴリー順位 50位
シャープレシオ 1.07
信託報酬等(税込) 0.69%

投資バカ 賢い人は金融機関を信じない (朝日新書)
中野晴啓
朝日新聞出版 (2015-07-13)
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・ひふみ投信
機動的な運用に定評
http://123.rheos.jp/

ひふみ投信
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2008100102
純資産 24,314百万円
過去5年トータルリターン 24.72% カテゴリー順位 17位
シャープレシオ 1.73
信託報酬等(税込) 1.06%

ひふみプラス
純資産 52,795百万円
*ひふみ投信とひふみプラスは同じ運用である。証券会社経由で販売されるのがひふみプラス。
「「ひふみ投信」と他社で販売している「ひふみプラス」は同じマザーファンドに投資するため、投資方針等は同じで、組入銘柄に相違はありません」とホームページで説明されている。

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・コモンズ投信
30年の長期投資
http://www.commons30.jp/

コモンズ30ファンド
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2009011901
純資産 6,692百万円
過去5年トータルリターン 14.78% カテゴリー順位 69位
シャープレシオ 1.05
信託報酬等(税込) 1.35%

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糸島氏がファンドマネージャーの「ザ・2020ビジョン」
2015/9/30現在 純資産 5,251百万円、過去1年+6.09%、カテゴリー順位98位(上位40%)

・かまくら投信
社会貢献企業に均等投資
http://www.kamakuraim.jp/

結い2101
純資産 18,825百万円
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2010032902
過去5年トータルリターン 11.55% カテゴリー順位 43位
シャープレシオ 1.30
信託報酬等(税込) 1.09%


【関連記事】
2012/9/30 理念への共感を呼び少しずつ根付く直販の独立系投信 運用規模や実績が課題

2015年9月13日日曜日

週刊東洋経済(2015年9月19日号)「やり直し相場ではじめるETF(上場投資信託)超入門」

週刊東洋経済(2015年9月19日号)「やり直し相場ではじめるETF(上場投資信託)超入門」
p56~p97の21頁にわたりETF特集が組まれています。

内容

Part1 市場動向こそ好機 完全入門!今なぜETF投資か(p58-61)
1.下落相場に強い 国際分散投資に最適
2.圧倒的な低コスト 長期投資で最大の武器
3.短期売買も得意 レバレッジ型、VIX連動が急増
4.高い優良株不要 同じ成績で紙くずになる危険もない
5.簡単・格安に取引 ネット証券でいつでも売買
6.投資対象が多様化 新興国や商品、債券にも投資可能
○1000人アンケート
○データ解説 ITバブル崩壊、リーマンショックで起きたこと 国際分散投資は暴落相場を乗り越えた(p62-63)
○10分で学ぶETFの基礎知識(p64-65)

Part2 達人に学ぶETF投資術(p66-71)
・カン・チュンドさん(普陽FPオフィス)~世界経済の成長に乗る王道の国際分散投資
・浅川夏樹さん(「銀座 八千花」オーナー兼個人投資家) ~下落ヘッジ+高分配金で鉄壁
・深野康彦さん(ファイナンシャルリサーチ 代表) 訪日客「爆買い」はこう狙え
・渡邊雅史さん(お金のデザイン チーフETFストラテジスト) 成長、配当、物価ヘッジで勝つ
○レバレッジ・インバースの衝撃 メガバンク、トヨタ株を超える大商い(p72-73)
○著名投資ブロガー 水瀬ケンイチのポートフォリオの組み方 自分で耐えられる最大損失額をまず決めよ(p74-75)

Part3 徹底解剖!ETFの投資対象 相場激変でも慌てない(p76-87)
○代表的なアセットクラス別のETFが紹介(p76-83)
○次のバブル崩壊はETFが引き金か?(p84-85)
○日本人が知らないETF大手の正体(p86)
○ETF大国米国では独立系アドバイザーが活躍(p87)

Part4 買ってよいETF ダメなETF 主要銘柄を徹底評価(p88-97)

マネーの知恵(仮)「「やり直し相場ではじめるETF超入門」週刊東洋経済(2015年9月19日号)を読み解く」では、内容のまとめとコメントが掲載されています。


週刊東洋経済 2015年 9/19号[雑誌]

東洋経済新報社 (2015-09-14)

資金流出懸念の新興国通貨 「トラブルド10」

アメリカの経済メディアで、2015年8月下旬からの世界同時株安などで懸念が広がる中国の景気減速や人民元安による影響を受けやすく、資金流出が懸念される10ヶ国・地域の新興国通貨を表す「トラブルド10」という造語が使われ始めています。
「Troubled」は混乱や不安の状態にあるという意味です。

下記の10通貨が対象です。
ブラジルレアル
ロシアルーブル
南アフリカランド
コロンビアペソ
台湾ドル
タイバーツ
シンガポールドル
韓国ウォン
チリペソ
ペルーソル

これらの通貨は、輸出に占める対中国の比率が高かったり、人民元安で中国と比べた国際競争力が低下しそうな国が中心になっています。

2013年夏の米国のQE3(量的金融緩和)政策の縮小観測の際に資金流出懸念が懸念されたフラジャイル5(ブラジル、トルコ、南アフリカ、インド、インドネシア)は、経常赤字が大きく、インフレ率も高い5ヶ国として上げられましたが、新たなテーマとして「トラブルド10」が流行するのかもしれません。

(2015.9.13日経ヴェリタスの記事を参考に作成)